【アニメ】どうしてこうなった…Netflix版「デビルメイクライ」

ゲーム「デビルメイクライ5」が発売されて以降、新作の情報がまったく出ていませんでしたが、突如としてNetflixでアニメが始まりました。
筆者はゲーム「デビルメイクライ」を全てプレイしており、設定など記憶があいまいな部分がありますが、かなり好きなタイトルなので期待を胸に視聴しましたが…正直好きではない。
ところどころにゲームの再現、オマージュの様なシーンがあって「おっ」となる場面はありますがそれくらいでしたね。
それでは以下に感想を書いていきたいと思います。
【感想】良かったところ
数少ない「良かったところ」です。
アニメーションのクオリティなどは全然見れるくらいで、わざわざ書くようなこともないので割愛します。
OP/挿入歌
OP
個人的にOPの選曲がマジで良かったです。
Limp Bizkitの「Rollin」という曲でけっこう古めのタイトルになっていますが、リンプビズキット特有のメタルな音楽にラップという組み合わせが、デビルメイクライのスタイリッシュなアクションに合っています。

良い選曲したな~と思いましたね
最終話の挿入歌
最終話に8話Green dayの「American idiot」が流れました。
この曲に何か意味を持たせているのかどうかは分かりませんが、ラストでアメリカの副大統領がとある行動を起こすので、そこに掛けているのでしょうか?
単純に筆者がこの曲が好きだったこともありNetflix版デビルメイクライの良かったところに挙げさせてもらいました。
【感想】悪かったところ
ここがメインです。
今更、細かい設定をどうのこうの言うわけじゃなく、つまらないとか面白くないとか、そういうことでもなく…何か、ガッカリしましたね。
プロパガンダめいたものを感じましたね。
レディが不快
これに尽きると思います。
やたらとこいつを活躍させようとする気概を感じます。
レディが強い
別に強いのは良いんですけどね。
半魔である主人公のダンテを余裕の表情で捕まえることが出来るのは明らかに違和感を感じます。
レディの属している組織では魔物に当たると内部から爆発する特殊な弾を使用していて、敵の強弱によって効いたり効かなかったりがあるんですがレディの撃つ弾はやけに効きますね。
回想シーン
やたらとレディの回想が多い。
原作ファンにしろデビルメイクライ初見の人にしろ回想を挟むならダンテに重点を置くのが普通だと思うんですけどね。
しかも第六話では、一話まるまる使って敵とレディの回想シーン。
これではデビルメイクライというタイトルを借りたレディの乗っ取り作品です。
どないやねん
悪魔というか、父親の研究のせいで悪魔に異常なまでの嫌悪を抱いているレディですが途中、悪魔の亡命者に助けられたことにより、すべての悪魔が悪い人ではないと悟ります。
しかし
最終話では、協力してラスボスを倒し、一緒に夕日を眺めながら身の上話をしているダンテに後ろから注射をプスっと
目の前が暗くなっていくダンテに向かって
「やっぱり見逃せない、悪魔の力は危険すぎる」
どないやねん!!
移民問題
第六話で語られる話ですが、かなりプロパガンダ感がありましたね。
悪魔の生活圏である地獄では環境汚染や強力な悪魔によって食べられたり、奴隷にさせられたりと弱い悪魔にとっては生活することが困難な状況になっているため、地球(現世)に避難してきます。
よくある話ですけど、これが活かされてないし必要がないから、ただ差し込まれた感があってプロパガンダ味を感じるんですよね。
これをきっかけにレディが悪魔に対して見方を変えるかと思うとそうでもないし。
別に時系列や細かい設定は置いとくとしても、DMCに生活困窮者の悪魔がいたとは驚きですな。
悪役の政府
上記の地球にやってきた生活困窮者の悪魔はレディの計らいにより組織で面倒を見ることを提案します。
しかし、それを知った副大統領が悪魔は危険な存在だからと弱い悪魔たちを掃討してしまいます。
確かにやっていることはひどいですが、うなずける部分もあります。

なんたって人を食い殺すような種族ですからね
一個人としては匿いたい気持ちは分かりますが、国を背負っている副大統領からしたらそんな危険因子を放ってはおけないですよね。
ここでもレディの登場です。
これまで協力し合って、ともにラスボスも倒したダンテに「やっぱり悪魔は危険だから」と後ろから注射をプスり。
考え方としては副大統領と同じ考え方をしているにも関わらず、ポジションや立ち位置的にどうしてもレディには良い人を演出させているのが気持ち悪い。
まとめ
途中から完璧に見る気が失せてました。
別にこういうプロパガンダ作品が特別嫌いなわけではありません。同じNetflixで配信されている「ウェンズデー」もポリコレをかなり感じますが、面白かったし続編も期待しています。
今作を見ていて、やはり重要だなと思うのは矛盾点が「有る」か「無い」かだと思います。
矛盾点といってもアナザーストーリーで片づけられる内容であれば良いのですが、この話やシーンはどこに掛かっているのか?意味があるのか?など違和感をかんじてしまったら、ただ差し込まれたような印象を受けます。
もし、今回のNetflix版デビルメイクライ改善するなら
- タイトルの変更
- ダンテをサブキャラ化
- 生活困窮悪魔を支援するor登場させない
これだけでかなり観やすくなるのではないでしょうか?