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【アニメ】『葬送のフリーレン』1話感想 ‐この話はフリーレンの里帰り?ー

lp.faint

2021年の【マンガ大賞】を受賞した作品『葬送のフリーレン』がアニメ化ということでかなりの注目度を集めています。

その年のノミネート作品には、『推しの子』や『SPY×FAMILY』、『チ。ー地球の運動について‐』など、名だたる作品の中から1位をもぎ取っているわけです。

そんな『葬送のフリーレン』のアニメ化を務める監督さんは、こちらも有名『ぼっち・ざ・ろっく!』の斎藤圭一郎監督

もう、面白くない訳がない『葬送のフリーレン』第一話の感想を述べていきます。

『葬送のフリーレン』の見どころ
情緒的な音楽

Evan Callさんの作る、キャラクターの心情を表したような音楽や広大な草原を旅して歩いてるシーンに流れる音楽などに注目。

繊細で優しいストーリー

所謂、ジェットコースターのように迫力のある熱い戦闘描写や視聴者を泣かせにくるようなシーンなどは少なく、悪く言えば地味に見て取れるかもしれないが、ロードムービー式に話が進んでいく中で表れるフリーレンの気持ちの変化や何気ないシーンでの演出が今作の楽しみ方かと思う。

フリーレンの表情

弟子のフェルンと共に旅をするようになってからフリーレンの表所の変化が見て取れる。

十年間ともに旅をした勇者パーティでも見えなかった表情が、人を知る努力をするようになったことで、話が進むごとにフリーレンのいろいろな表情が見えるようになる。

細かな演出

今作には、セリフのないシーンなどが多数存在している。

そういう時に今画面に映っている物や、キャラクターの小さな動きなどに注目してもらいたい。

セリフで語るのではなく絵で語っているのだ!!

フリーレンの里帰り?

©山田鐘人・アベツカサ/小学館/『葬送のフリーレン』制作委員会

本記事は第一話までの記事となっていますが、とりあえず4話まで見て思ったことをここで述べたいと思います。

上の【見どころ】でも書いていますが、ロードムービー式に話が進んでいきます。

魔王討伐前に勇者一行で旅をした村々をフリーレンが約80年ぶりに渡り歩いていくわけですが、その時と今ではフリーレンの感情が変わっています。

この感情の変化って里帰りみたいじゃないですか?

高校や大学を卒業し、上京して、あまり地元に帰ることもせず働いている。

そこで数年ぶりに地元に帰ってみると、あの時住んでいた頃とは少し違った感じ方をする。

これは心や体の成長という訳ではなく、いろいろな経験を得て視界が広がって得られるものじゃないでしょうか?

この話をフリーレンの里帰りとするとヒンメルとの関係は?

ヒンメルとは親子のような関係?

ヒンメルは皆に優しい。でもフリーレンに対しては、それ以上の何かを感じます。

ですが、それは恋愛感情ではないように見える。

上の文でフリーレンの旅は里帰りのようなものと言いましたが、そうするとヒンメルは親のようにも見えてきます。

特にそう思ったのは50年後、再開した際に同じ人間のハイターと比べて明らかにデフォルメされた、おじいちゃんのヒンメルの姿です。

©山田鐘人・アベツカサ/小学館/『葬送のフリーレン』制作委員会

長い年月、外で旅をしていたフリーレン。久しぶりに見るヒンメルの姿は、頭はハゲ、弱弱しく、小さくなっていました。

若いころはあんなにイケメンだったんだから、ハイターのようにイケおじにしてもいいのに、わざわざ、あんなデフォルメおじいちゃんにしたのはそういう意図があったからじゃないでしょうか?

と言うことで、記事の頭っから本題に入ったわけですが、皆さんはこれを読んでどう思いましたか?

この物語は、まだまだ終わりそうにないので自分自身まだ考えられる余地があると思いながら書いています。

皆さんの思うフリーレンのテーマや感じたことなどがあればコメント欄に書いていってください。

これから下は、第一話のちょっとした感想になるので興味のある方は、観ていってくれたら嬉しいです。

EP.1『冒険の終わり』感想

魔王を倒し王都へ凱旋した勇者ヒンメル一行。各々が冒険した10年を振り返りながらこれからの人生に思いをはせる中、エルフのフリーレンは感慨にふけることもなく、また魔法探求へと旅立っていく。50年後、皆との約束のためフリーレンは再び王都へ。その再開をきっかけに新たな旅へと向かうことに。

©山田鐘人・アベツカサ/小学館/『葬送のフリーレン』制作委員会

『次の仕事を探さないと』

魔王を討伐し王都に帰還している際の勇者ヒンメルの言葉。

魔王を討伐した勇者なのに!?

各地の町や王都から不労所得みたいなの貰ってもいいのに

『僕は君たちと冒険が出来てよかった』

凱旋パーティの際、仲間との談笑中に漏らしたヒンメルの言葉。

過酷な旅であったろうに思い出すのは、仲間たちとのクソみたいな思い出。

勇者ヒンメルかっこよすぎだろ。

『50年後もっときれいに見える場所あるから案内するよ』

凱旋パーティ中流れる、50年に一度のエーラ流星を見てのフリーレンの言葉。

やっぱりフリーレンというエルフは決して冷たいというわけではなく、優しい人なのだ。

ただ、周りと時間間隔があっていないだけ。

それをわかってるから、ヒンメルも笑いはするが冗談ととらえたりせず『そうだな、みんなで見よう』と喋る。

やっぱりヒンメルかっこよすぎ。

50年間のダイジェストシーン

50年後のエーラ流星までの年月をセリフは一切なく、音と映像で表してるこのシーンがとにかく好き!。

値下げ交渉してるフリーレン、ミミックに食べられているフリーレン。

どちらも可愛い。

『老いぼれてる・・・』

50年ぶりに再会したヒンメルを見た時のフリーレンの言葉。

フリーレンが驚いたような表情を見せるが、ふつう50年も経てば人の外見は相当変わる。

そこらへんが人とエルフの時間間隔の違いなんだろうな。

『そんな大層な物じゃないんだけどな・・・』

ヒンメルに預けていた暗黒竜の角を引き取った際のフリーレンの言葉。

引き取った暗黒竜の角を伝書鳩?のような鳥に運ばせて、上げていた視線を下におろすと広場に飾られていた勇者パーティの銅像が目に止まる。

それを見つめるフリーレン。

ヒンメルから暗黒竜の角を受け取る際に言われた

『君にとっては軽い気持ちで預けた物かもしれないけど、僕にとっては大切な仲間から預かった大事なものなんだ。』

50年間、仲間の事を考えていたヒンメルに対して、召喚に必要な道具ということで仲間のことを思い出したフリーレン。

この時のフリーレンは、大切な仲間という言葉にどういう意味を持っていたのでしょうか?

フリーレンはあくびも可愛い

『綺麗だ』

エーラ流星を見ながら語るヒンメルの言葉。

エーラ流星を見ながらの言葉だがこの『綺麗だ』は、決してエーラ流星だけの事を言っていたのではないでしょう。

エーラ流星はただの背景に過ぎず、大切な仲間たちで同じ景色を見ることが綺麗なんです。

この時に流れる音楽も、大量の流星と仲間たちが映るシーンでは壮大な音楽が流れ、そこから一つの消えそうな流星に視線を移した際の、こちらも今にも消えてしまいそうな音。

綺麗だ。

砂の音

ヒンメルが死に、葬式の場で悲しい顔を見せないフリーレンに対して参列者が『薄情だ』などと話す。

この時のフリーレンは、未だそれを言われる理由が分かっていない様子だが、無音の鐘の演出と共に、音は出ないまでもフリーレンの口が『あっ』と言っている。

ここでようやくヒンメルが死んだと理解した様子。

それからヒンメルの死体を埋めるため砂をかぶせていく音がヒンメルとの旅の思い出も一緒に埋めてしまうように聞こえてくる。

ここの砂の音、すすり泣いているような音にも聞こえませんか? 私だけ?

『それではお先に』

葬式も終わり三人が帰路に立つシーンで放ったハイターの言葉。

『先に帰りまーす』的な意味と『先に天国へ行ってるよ』的な意味を含んでの『それではお先に』

フリーレンとアイゼン、どちらも長命であることから放ったハイターの言葉だが、フリーレンはその意味をまだちょっと分かっていない。

フリーレンの新たな旅立ち

魔王討伐や、魔法収集などで旅はしてきたが、今回のフリーレンの旅は、人を知るための旅。

これまでの旅とは全く違う目的で、フリーレンにとっては新鮮で先も見えない、ゴールさえも分からない旅になる。

アイゼンとも『またね。』と別れを告げ歩き出すフリーレン。

恐らく、何度か通った道であるにもかかわらず、周りの風景を見ている描写があるのもフリーレンの心の変わりようから来ているものだと思う。

ここで流れるフリーレンの心情を写したような音楽もすごい良い!!

20年後、ハイターとの再会

20年後かい!!

人を知る旅に出て、人は早く死ぬというのも知ったであろうにもかかわらず20年後。

まぁ、エルフからして20年なんていうのは一瞬の出来事ですから、そんな短期間で身に着いた習慣のようなものが早々変わる物でもないのかもですね。

『前より死ぬのが怖くなったから』

死者の蘇生や不死の魔法が記されているであろう魔導書の解読を頼まれたフリーレンが『死ぬのは怖くないんじゃなかったの?』と質問された際に答えたハイターの言葉。

半分は本音で、半分は建前の言葉ですよね。

どんな人間でも年老いれば多少なりとも、死を恐れるのは当たり前だと思う。それに加えハイターにはフェルンと言うまだ幼い女の子を残している状態ですから、か弱い女の子を残して逝ってしまうのは怖いですよね。

『魔法は好き?』

魔法の修行をしているフェルンに問いかけたフリーレンの言葉

その質問に『ほどほどでございます』と答えるフェルン。

この理由は第二話の記事で。

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