陰謀論?都市伝説? 映画『エリア51』感想
今回ご紹介するのはNET FLIXで見た映画『エリア51』です。
2015年に公開されたPOV手法のドキュメンタリー風ミステリー映画です。
『Point of View』の頭文字からとったもので日本語略すと『視点』という意味になります。
登場人物の視点で物語が語られていき観てる側も一緒に物語を体験してるような似なります。
有名な作品だと
『パラノーマル・アクティビティ』や『REC/レック』『武器人間』などホラーに多い印象です。
パーティを楽しむ三人の男、そのうちの一人『リード』が気持ちよくカラオケをしていると場面が急に暗くなる(停電?)と同時に姿を消してしまう。
二人はメールや電話、周りのパーティ参加者に行方を聞くも見つけることが出来ず、あきらめて帰りの車を走らせる。
すると道路のど真ん中にリードの姿が
車を急停止させリードを車に乗せて事情を聴こうとするがどこか上の空で様子がおかしい。
それから3か月後、3人は何の脈絡もなく『エリア51』へ向かう。
あらすじにも書いてる通り何の脈絡もなく『エリア51』に向かいます。
映画中盤でその理由を一応語るんですけど、その理由もフワッとしててあまり納得のいくものじゃなかったです。
リードが姿を消すシーンもリードのカラオケで皆が盛り上がってる中、突然場面が暗くなるにも関わらず誰も暗くなってることには触れないから、停電なのか、カメラの故障なのか、はたまたポルターガイスト的なものなのか一切分からなかった。
この映画ツッコミ所が多かったです。
例えばエリア51にセキュリティが電気柵と定期巡回のヘリとサーモカメラだけで人を全然配置してないし、エリア51の基地内に侵入した後も、最後の最後に警報装置が作動したんですけど
「そんな機密情報たんまりの基地の中だったら途中に監視カメラぐらい付けろよ!!」
と思いましたね。
この映画を見た人は多分みんな同じことを思ってるんじゃないでしょうか?
POVミステリーっていうジャンルが好きだから最後まで見れた感がありますね。
これで終わるのもあれ何で作品の中で登場した用語や事件など解説していきます。
『エリア51』内で2か所ほど映画のタイトルを例えに使ってる部分があったのでそのタイトルを解説していきます。
羊たちの沈黙
『羊たちの沈黙』とは1991年に公開された映画で今なお根強い人気のある、圧倒的な緊張感と心理戦が鮮やかに描かれる傑作サイコスリラー映画です。
映画16分40秒当たりでイェレナに付いていった先の貸倉庫のセキュリティを見て『ベン』が
『「羊たちの沈黙」を思い出す』
と語っています。
恐らく『羊たちの沈黙』に登場するレクター博士が収容されてる重度の犯罪者のための精神病棟とイェレナの貸倉庫の外観やセキュリティの厳重性が似ていることから出た例えだと思います。
サイコ
『サイコ』とは1960年に公開された映画で、史上最も有名なホラー映画の1つとされています。
映画33分20秒当たりでモーテルに付いた3人がそのモーテルの外観を見て
『「サイコ」に出てきそうだ』
と発言しており、
『サイコ』はぼろぼろのモーテルを舞台とした映画になっているのでそのまま見て思ったことを発言したのでしょう。
映画内でエリア51周辺は観光地のような場所になっていて、そこの観光客にいろいろ話を聞いたときに出てきた言葉を解説します。
ロズウェル事件
ロズウェル事件は、1947年にアメリカ合衆国のニューメキシコ州ロズウェルで起きたとされる未確認飛行物体(UFO)の墜落事件を指します。
事件の発端は、7月にロズウェル陸軍飛行場付近で謎の飛行物体が墜落したとの報告があり、その後、アメリカ陸軍が事件現場に到着し、回収作業を行ったとされます。
最初の報告では、墜落したのは『飛行船の残骸』であるとされました。
しかし、後にその声明は撤回され、新たな声明が発表され墜落したのは『天気観測用の気球の残骸』であるとされました。
ロズウェル事件は、その後数十年にわたり、UFO研究家や陰謀論者の間で大きな関心を引き彼らは、アメリカ政府がUFOの墜落現場を隠蔽し、宇宙人や異星人の存在を秘密裏に調査していると主張しました。
公式の立場としては、ロズウェル事件は単なる誤解や混乱によるものであり、実際にはUFOではなく地球上の物体であるとされています。
現在もなお、ロズウェル事件は謎めいた出来事として広く知られており、UFOに関心を持つ人々や、その他の関連する研究者よって継続的に議論や研究が行われています。
メキシコの石棺
©http://www.crystalinks.com/pakalbreathingintheuniverse.html
パレンケの石棺は、メキシコのチアパス州にあるパレンケというマヤ遺跡で発見された石棺です。
石棺に書かれているのはパレンケ王朝第11代のパカル王とされている。
宇宙船のような乗り物に乗っているとしか見えないその棺から宇宙人や異次元の存在と結びつけられ、さまざまな解釈や都市伝説となっています。
エリア51は、アメリカ合衆国ネバダ州に位置する軍事施設です。
アメリカ空軍が運営しており、非常に高いセキュリティレベルで知られています。
その存在自体は公に認められていますが、具体的な活動や目的については極秘扱いとされています。そのため、エリア51に関する情報は限られており、多くは秘密裏に行われていると考えられています。
謎に包まれている施設のため数々の仮説や都市伝説が生まれています。
都市伝説
- UFOとエイリアンの保管:エリア51は、墜落したUFOやエイリアンの遺体を保管している場所とされています。また、エイリアンの技術を研究し、逆エンジニアリングを行っているとも言われています。
- 高度な軍事技術の開発:エリア51は、極秘裏に新たな軍事技術の開発や実験を行っている場所と信じられています。新型航空機やステルス技術の研究が行われているという説もあります。
- 隠された地下基地:エリア51の地下には膨大な規模の地下基地が存在すると言われています。この地下基地では、非常に機密性の高いプロジェクトが進行しているという説もあります。
- 目撃証言と謎の出来事:エリア51周辺では、目撃証言とされるUFOの目撃情報が相次いでおり、エリア51に関連した謎の出来事が起こっているとされています。
よくよく考えると軍事施設がそんなおっぴらに情報を開示するのもおかしいと思うし、秘密にするのが普通なんじゃ、とも考えますね。
普通ならここに感想を書くんでしょうけど、ネタバレなしで書くとストーリーの内容とかほぼ触れられないんで感動が短くなってしまって、最初の方に書きました。
あらすじでさんざんツッコミ所が多い!!
とか言いましたけど、この手のジャンルが好きな人は普通に楽しめると思います。
映画として見るんじゃなくて、参考文献みたいな
へー、UFOってこんな感じなのかもな~
てな感じで見ると面白いかもです。
私はそうやって見ました。