【映画】未来で起こりえる惨劇【M3GAN】あらすじ・感想・小ネタ
観てきました。
今作の映画【M3GAN】はホラー映画好きなら皆が注目するであろう作品です。
というのも今作あのホラー映画で有名なジェームズ・ワンとジェイソン・プラムが制作に携わっています。
制作:ジェームズ・ワン、ジェイソンプラム
知らない人でも作品の名前を聞けば「あ~」と声を上げるでしょう。
ジェームズ・ワンの有名作品と言えば『ソウ』や『インシディアス』シリーズ、私の好きな『アナベル』シリーズ、ホラー以外だと原作DCコミックスの『アクアマン』が有名です。
©Wikipedia
どうです?
ホラー映画好きじゃなくても名前を聞いたことがある作品ばかりじゃないですか?
私のオススメは『アナベル』です。
実話を元にした話で、【M3GAN】と一緒でこちらも人形が襲ってきます。
実際の『アナベル』人形はアメリカのコネティカット州にあるオカルト博物館に飾ってあります。
今でも月に2回、神父が祈祷を上げに来ているらしいです。
ひぇ~
死ぬまでに一度は見に行きたいですね。
続いてジェイソン・プラムこの人も有名な作品を数多く世に出しています。
『パラノーマル・アクティビティ』シリーズやこちらも『インシディアス』シリーズ、『パージ』シリーズに私おススメの『ゲット・アウト』他にもあの有名な『セッション』これが一番有名じゃないですかね?
私おススメの『ゲット・アウト』はジョーダン・ピールが監督した有名ホラー作品です。
これが初監督作品だと言うのですから驚きですよね。
主要キャスト
続いて映画内で登場する、主要キャスト3人の紹介をします。
最後の小ネタに重要なキャストを一人紹介したいと思うので、ぜひ最後まで見ていってください。
ジェマ役 アリソン・ウィリアムズ
Allison Williams(アリソン・ウィリアムズ)
1988年4月13日生まれのアメリカ出身
今作では、AI人形『M3GAN』の生みの親ジェマ役で出演しています。
他の作品だと、ドラマシリーズ『GIRLS/ガールズ』でメインキャストを演じていたり、上でも紹介したジェイソン・プラムの『ゲット・アウト』で主役を演じています。
ケイディ役 ヴァイオレット・マッグロウ
Violet McGraw(ヴァイオレット・マッグロウ)
2011年4月22日生まれのアメリカ出身
今作【M3GAN】では両親を失ってジェマに引き取られるケイディ役を演じています。
かわいらしい女の子ですが、映画内では実に生意気な子を演じていてすごかったです。
他の出演作品は、『レディ・プレイヤー1』やマーベル映画『ブラック・ウィドウ』の少女時代のエレーナを演じています。
デヴィッド役 ロニー・チェン
Ronny Chieng(ロニー・チェン)
1985年11月22日生まれのマレーシア出身です。
今作では、ジェマの勤め先であるおもちゃメーカー、ファンキ社のジェマの上司として出演しています。
他の出演作品は、『ゴジラVSコング』やマーベル映画『シャンチー/テン・リングスの伝説』などに出演しています。
あらすじ
9歳の少女『ケイディ』は両親の運転する車の中でぬいぐるみロボット『ペッツ』で遊んでいる。
3人の乗る車の行き先は、スキーをしに山の頂へと向かっていた。
だが外は雪のせいで視界が悪くこれ以上進むこと出来ず、道路の真ん中で停車をしていると、正面から除雪車が走ってきて衝突してしまう。
その事故のせいで両親は帰らぬ人となってしまい、生き残ったケイディはおもちゃメーカー、ファンキ社に勤め、母親の妹である『ジェマ』に引き取られる。
両親を失った悲しみから心を閉ざすケイディだが、ある夜ケイディが仕事中のジェマを見かける。
おもちゃが大好きなケイディに、ジェマが大学生時代に作った3メートルほどある人型のロボット、『ブルース』でケイディの興味を沸かせ徐々に2人の距離が縮み始めていく。
だが、ジェマも仕事しながらの初めての育児でかなり忙しく、会社からはペッツのコスト削減など任されておりケイディとの時間も十分に取れず困っていた。
そこで会社には内緒で開発を進めていたAIロボット、『M3GAN(ミーガン)』をケイディにプレゼントする。
自動学習能力を持ちケイディを守るようにプログラムされたM3GAN。
ケイディはM3GANと遊ぶうちにM3GANに信頼を置いて行き、M3GANと一緒にいるときだけは、笑みを見せるようになっていく。
ジェマはそれを嬉しく思いつつも、M3GANに依存しすぎているケイディを少し心配に思っていた。
そんなある時、庭で遊んでいたケイディが隣の家で飼っていた犬に嚙まれるという事件が起きてしまう。
腕に怪我をしてしまったケイディだが、実はその頃にM3GANの商品販売に向けたプレゼンが決定されており、それにケイディも出演することになっていたため、ジェマが腕に怪我を負った状態のケイディにプレゼンに出れないかと打診する。
ケイディはしぶしぶ了承するが、M3GANは何も言わずジェマを睨みつける…
その頃からジェマやケイディの周りでは不審な事件が起こるようになる。
隣の家の犬が姿を消し、ケイディが行った先の野外活動でケイディをイジメていた男の子が交通事故にあって死んでしまい、隣の家の犬の飼い主も死体で見つかる。
ケイディを守るようにプログラムされたM3GANの周りでは、次々と不審な事件が起き始める…
ストーリー ※ネタバレ
不審な事件が立て続けに起きながらも、M3GANの商品化は進んでいき客を入れてのM3GANの商品発表会が決定する。
だがジェマは周りで起きる数々の不振な事件からすでにM3GANの危険性に気づいており、シャットダウンさせた状態のM3GANを開発仲間に託し会社に置いていく。
M3GANと共に出演するはずだったケイディだけを引き連れ家に帰るため車を走らせる。
家に帰る車中ケイディは、M3GANがいないことにかなり機嫌を悪くさせるが、これからはM3GANに頼らずちゃんと自分でケイディを見ていくというジェマの気持ちと言葉でケイディはジェマにも信頼を置くようになる。
その頃、M3GANを置いていった会社では大惨事が起きていた。
数々の事件を起こしたM3GANの原因を探るため開発仲間がいろいろ調べているとM3GANが再起動してしまった。
M3GANは社内でジェマの上司である『デヴィット』ともう一人を亡き者にしてケイディたちの後を追う。
ジェマたちが家に着きケイディが眠りについたところで、誰もいないはずの一階からピアノの音が聞こえる。
ジェマが向かうとそこにはシャットダウンさせ会社に置いていったはずのM3GANがピアノを弾いている。
ジェマが再度シャットダウンしようとするが、M3GANはそれをかわしジェマに襲い掛かる。
M3GANはジェマの首を絞め意識を失いそうになるが、ジェマは近くにあった水の入ったコップを手に取りそれをM3GANにかけて脱出する
家の中の仕事部屋にジェマは逃げ込むが、水をかけられて動作不良を起こし奇妙な動きで近寄ってくるM3GANに再度襲われてしまう。
仕事部屋にある道具を使いM3GANに対抗しているとそこにケイディが仕事部屋に入ってくる。
ジェマはケイディに逃げるよう呼びかけるが、M3GANは自分がケイディに信頼されていると知っているため、ゆっくりケイディに近づきケイディをも手にかけようとしている。
するとケイディは、仕事部屋にあるジェマが学生時代に作ったロボット「ブルース」を使いM3GANを真っ二つにし、M3GANのチップを破壊して完全に停止させる。
外では開発仲間が呼んだ警察のサイレンが聞こえ安堵した表情でジェマたちは家を出る。
その後ろでは、呼びかけてもいないスマートスピーカーが怪しく光っていた。
AIの進歩
ホラー映画ってその時のはやりものをテーマに置くことが多いですよね?
特に日本のホラー映画はそう感じます。
ビデオテープが流行った時代は映画『リング』、携帯電話が普及し始めると『着信アリ』、リモートワークが流行りだすと(※これはドラマですが)『リモートで殺される』、海外でも『zoom/見えない参加者』というようにその時々の身近にあるものを題材に置くことが多くみられます。
そして今私たちの身近にあるものと言えばAI(人口知能)。
今と言わずともAIロボットが人を襲う作品は前からありますが、着実にAIは私たちの身近になじんできています。
お掃除ロボット、スマートスピーカーに自動運転する車など気づいてないだけで他にもたくさんあります。
映画の中でM3GANはアクロバティックに動き相手の感情を読み取りますが、現在のロボットもバク転をしたり相手の言葉や表情で感情を読み取ることが出来るようです。
しかも人間の脳みそに近いものを人工的に作れる可能性が見え始めているらしいです。
今すぐというわけにはいきませんが、近い将来M3GANはのようなAIロボットが出来るのも遠くはないと思います。
次に流行るホラー映画は一周回って『呪いの手紙』とかじゃないですかね?
スマホ依存症
ケイディは常にM3GANと一緒にいました。
ケイディの知りたいことはM3GANが教えてあげて、悲しいときは慰めて歌を歌ってあげたり、ケイディの望むことはほとんどM3GANが叶えてくれていました。
映画には時々、社会を風刺したものが盛り込まれることがあります。
恐らく今作『M3GAN』にはスマホ依存症のようなものを風刺しているように見えました。
現在ほとんどの人間がスマホを所持していますが、娯楽や快楽のほとんどをスマホが叶えてくれます。
動画やゲーム、お買い物に知識欲、人との最低限のコミュニケーションもスマホで取ることが出来、今では手放すことが出来ないものとなりました。
これだけ人の欲を満たしてくれるスマホですが、危険性もはらんでおり、今作のケイディはM3GANと遊ぶことに夢中で食事に手を付けなかったり、M3GANを取り上げると、ブチギレてジェマや周りの人に危害を加えようとするシーンがありました。
現実世界でもスマホを取り上げられた少年がジサツをしたり、親に殴り掛かったりという事件があります。
これは決して子供だけの問題ではなく大人でもそういった行動に起こすので依存症って怖いですね。
こうして私も休みの日は平気で10時間以上パソコンの前に座りタバコを吸ってるわけですから本当に怖い。
小ネタ
M3GANという名称
Model 3 Generative Android(第三型生体アンドロイド)
M3GANの俳優
長回しのシーンなどでは、俳優が演技をしておりその俳優が
演技は初めてらしい
M3GANの発想
『アナベル』×『ターミネーター』らしい
初めての
数多くの人形ホラー映画を出している『ジェームズ・ワン』だが人形が人間に危害を加える映画は今作が初めて。
有名なあのシーン
冒頭のこのシーン、実は台本に無く、監督のアイディアによるものだった。
最後に
ここまで読んでいただいた方は、ありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
すでに鑑賞した人は感じたかもしれませんが、そこまでホラー要素が強くなかったですよね?
というのもあまりシリアスな映画にはしたくなかったみたいで、ホラー要素が弱かったのもそういう作りにしていたかららしいです。
ですが、観た感想としては面白かったです。
M3GANの不意な仕草に、クスッと程よい笑いがあったりで普段ゴリゴリのホラーしか見ない私でも楽しめることが出来ました。
未知の生命体や幽霊、都市伝説なども良いですが、身近にあり近い将来起こりえる可能性のある恐怖も良いですよね。
すでに爆発的な人気で続編の制作が決まっているらしく『チャッキー』との世代交代もあり得ますね。
その時はぜひ『チャッキーVSM3GAN』の制作もよろしくお願いしたい。
ではまた。