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【アニメ】天国大魔境 シーズン1 原作交えての解説・考察

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アニメ登場キャラまでの

キャラごとの解説・考察・謎

長いあらすじを読んでいただいた方も、ここから読んでいただいている方もありがとうございます。

ここからは、キャラごとの解説や考察をしていきます。

この『天国大魔境』は二つの視点からなるストーリーとなっており、少し複雑な内容となっているため、ここの記事を読んでいただければ、詳しく天国大魔境を知ることが出来、さらに楽しめると思います。

ここからは原作マンガの情報も含んでいます。

キルコ』解説

 (C)石黒正数・講談社/天国大魔境/登場人物紹介ページ

〝脳は竹早春希。体のほとんどを失い死にかけた際、脳を姉である桐子の体に移植され一命をとりとめる„

名前の由来

これは、皆さん想像できるかと思いますが。

・ハキ、二人の名前を合わせて取った名前だと思います。意識は春希なのにそこに姉の桐子の名前を付けるところは、春希の姉への思いが分かります。

姉の死因

桐子の死因です。

春希がヒルコに襲われ意識を失いかけた時に銃のような音が聞こえました。原作『第9巻』でも〝頭に銃による弾痕があった〟と明言されています。

問題は犯人ですが、一番に思い浮かぶのは『稲崎露敏』

キルコとして初めてロビンと再会した時にロビンは、幽霊を見ているかのような怯えた表情をしています。

殺したはずの桐子がなぜ!?

ロビン
ロビン

的な感じです。

ですが、地球に大災害が起きた時にロビンの妹が犠牲になっており、それからは〝もう人を死なせない〟など正義感にあふれる場面もあったため、確実に犯人がロビンだとも言い難い。

浅草を離れてからの五年間がロビンを変えたのかもしれませんが…

マル』解説

 (C)石黒正数・講談社/天国大魔境/登場人物紹介ページ

〝『天国』という場所を求め旅をしている15歳の少年〟

マルの出生と名前の由来

マルの正体は、トキオとコナの赤ちゃんで間違いありません。

トキオとマルの顔が似ており、生まれたばかりの赤ちゃんの頃、学園内で猿渡がオリジナルとクローンの区別をつけるため、足に〇を書いています。

その足に書かれた『〇』から『マル』と名付けたのでしょう。

マルの目的

天国へ行って自分と顔の同じ人間に薬を注射するというのがマルの目的です。上の名前の由来でも書いた通り、トキオの子供にはオリジナルとクローンが存在しており、マルがどちらなのかは分かっていません。

もう一人の方の名前は『ヤマト』と、原作『第九巻』で明言されており、注射をする相手がヤマトなのかトキオなのかどちらなんでしょうね?

〝薬を注射すれば皆が助かるかもしれない〟と聞かされているそうですが、皆とは人間の事なのかヒルコの事なのか…

マルの能力

マルには並外れた身体能力、回復力とヒルコの気配そしてマルタッチがあります。

マルはトキオとコナの子供(クローンかも)ですので親の能力を引き継いでいる可能性があります。ということは、トキオや後に出てくるであろうヤマトも同じ能力を持っている可能性があります。

『トキオ』解説

 (C)石黒正数・講談社/天国大魔境/登場人物紹介ページ

〝学校と呼ばれる施設で何不自由なく暮らしていたが、ある日『外の外に行きたいですか?』という謎のメッセーじを受け取る。推定年齢14歳„

トキオの能力

トキオに関して知られている情報は多くありません。

マルの母親であり、自分がピンチになると体を硬質化させるという能力を持っているくらいしか詳しい情報は明かされていません。

ですが、『天国大魔境』の中でもかなり重要なキャラクターですので、今後の情報に期待です。

『コナ』解説

 (C)石黒正数・講談社/天国大魔境/登場人物紹介ページ

〝トキオ達より少し年上。不思議な絵を描いている。推定年齢17歳〟

コナの能力

コナにはミミヒメと同じような予知能力と他の人の気持ちや痛みを共有(シンクロ)させるような能力があります。

予知能力は他の生徒にもあるみたいですが、ミミヒメやコナは他の生徒たちより少し上の予知能力みたいです。

アニメ『第九話』で幼いころのコナとアスラの会話でコナが〝光の剣„という予知をしています。これは予知してすぐに起きた、遊ぶ生徒の足が突然何かに切られたことへの予知なのか、後に起きる予知なのか…なんでしょうね?

恐怖症

ミミヒメとの会話でコナは〝狭い所に閉じ込められるイメージが怖い„と言っています。コナにも予知能力があることから恐らくどこかのタイミングで狭い所に閉じ込められるのか、もしくわ現在そういう状況にあるのか…

アスラを殺した奴がトキオを奪いに来る

アニメ『第九話』での発言です。単純にストーリーを追っていれば、園長らへんが怪しいのですが、どちらかというと園長は、トキオの赤ちゃんを狙っていたので少し違うようにも見えます。

今現在、トキオは誰かに拘束されているのか、それともマルやキルコの事を指しているのか分かりません。

ミミヒメのイメージ

アニメ『第11話』でミミヒメがオーマの幻覚を受けてしまい、ベッドの上で目を覚ますと横には、トキオとシンクロしてしまったためにトキオの出産の痛みを受けて休んでいるコナが居ました。

ミミヒメがコナに自身の能力について相談していると、ミミヒメの能力が発動して、コナが怪物の姿のように映っています。

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境制作委員会/第11話

これがコナの今後の姿かもしれません。

『ミミヒメ』解説

 (C)石黒正数・講談社/天国大魔境/登場人物紹介ページ

゛トキオのクラスメイト。予知ともいえる直観を持つ„

ミミヒメの能力

ミミヒメには予知能力と優れた聴覚があります。

予知能力では、外からトキオそっくりの人が助けに来てくれるなど、周りの人には見えないものが見えたりと予知の範疇を超えた能力があります。

聴覚では、外に出た時に遠くの水の音が聞こえるほどの張力があります。

星尾あかり

アニメ『第八話』で登場する、体が欠損し数々の管につながれている人物。

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境/第4巻32ページ

これが後のミミヒメです。

彼女は学園を出て外の世界に出ると、新しい名前を貰います。その名前というのが『星尾あかり』です。

ミミヒメの見たイメージ

ミミヒメは予知能力でいろんなものを見ることが出来ます。

アニメ『第一話』でも

僕が外に出たいなー、外に出たいなーって思ってると外からふたりの人が僕を助けに来てくれるの。そのひとりの顔がトキオにそっくりなんだ。

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境/第1巻22ページ

こう語っています。

この予言(イメージ)は、ミミヒメではなく、星尾あかりの事を指しています。星尾あかりは、数年間ベッドの上で天蓋の中(壁の中)から出ることが出来ず、マルとキルコが星尾あかりを救う。

こういう予言をしたのです。

ミミヒメの恐怖

オーマに幻覚を見せられたことによって、ミミヒメの恐怖とする尖った物や切れる刃が幻覚となってミミヒメを襲います。

ミミヒメは予知をしても忘れることが多く、未来の自分である星尾あかりの予知を見ても忘れてしまい、知らず知らずの間にそれが恐怖となっていたのでしょう。

幸せな気分になる夢を見た

アニメ『第八話』でのミミヒメがニッコニコのシーンです。

ミミヒメの予知能力でマルが星尾をマルタッチした後のイメージを見たのでしょう。ミミヒメが洞窟のような場所で一人怯えながら歩いていると後ろから生徒が近づきミミヒメの手を握ってくれます。

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境/第4巻99ページ

これは、遺体となった星尾(ミミヒメ)を抱きながら自決した宇佐美(シロ)の手です。あの洞窟は三途の川のようなものだと思われます。

『シロ』解説

 (C)石黒正数・講談社/天国大魔境/登場人物紹介ページ

〝トキオのクラスメイト。緻密な機械工作が得意„

シロの能力

能力というほどでもありませんが、機械をいじるのが趣味です。遊びの誘いを断るほど熱中してたみたいです。

入浴中のミミヒメの画像

アニメ『第二話』での出来事。シロの持っているタブレットに何者かがミミヒメの入浴中の画像が送られます。現在でもその犯人は分かっていませんが、恐らくミーナじゃないかと思います。

ミーナは施設の中の端末、すべてにアクセスすることが出来るので何か思惑があってシロに送り付けたのではないでしょうか?(というかミーナ以外にこんなことは出来ないと思う。)

宇佐美

アニメ『第七話』で登場する、不滅教団の医者と言われている人物。

 (C)石黒正数・講談社/天国大魔境/登場人物紹介ページ

ミミヒメと同じく施設を抜けた後のシロの名前です。

右目の眼帯は、恐らくミミヒメに分け与えたものだと思います。後の不滅教団となる建物に住んでいた最初のほうは、星尾(ミミヒメ)の両目は包帯で巻かれており、宇佐美(シロ)の両目は健在だったことから推測されます。

宇佐美が握っていたボタンはアニメ『第十三話』でミミヒメをシロがかばった際にミミヒメから貰ったボタンです。

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境/第6巻182ページ

『クク』解説

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境/登場人物紹介ページ

〝トキオ達より少し年下、推定年齢10歳の両性具有„

ククの能力

優れたジャンプ力と壁にくっつくことが出来る手足を持っています。この能力を生かして施設の中にいる、顔がない赤ちゃんを見ることが出来ていました。

船に現れたヒルコ

アニメ『第四話』に現れた魚に無数の手が生えたヒルコ

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境/第2巻97ページ

これが後のククとなります。

コナから貰った絵にも、全く同じ生き物が書かれていました。この人食い状態がヒルコの本当の姿なのかは分かりませんが、知らないながらも自分の姿の絵に惹かれていたのでしょうか?

『オーマ』解説

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境/登場人物紹介ページ

〝15人の5期生の1人で両性具有。目に特別な力があり、目を見たミミヒメを失神させた„

オーマの能力

アニメ『第十一話』でミミヒメを失神させた能力。オーマの目を見てしまうと、見た人の苦手なもの、恐怖の対象が幻覚となって現れます。

これを聞いて思い浮かぶのはあいつですよね?

不滅教団地下のヒルコ

アニメ『第七話』に登場する、キルコに幻覚を見せたヒルコ。あのヒルコがオーマだと推測されます。

能力もオーマと似ていて、幻覚を見せられたキルコは、たくさんのヒルコに体を食べられる幻覚を見せられました。春希は浅草でヒルコに襲われ体の半分を失っているためそれが恐怖の対象となって、自身が食べられる幻覚を見たのでしょう。

『ミーナ』解説

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境/登場人物紹介ページ

〝学園の運営・管理をサポートしている人工知能„

学園の生徒たちは、すべてミーナから生まれたとされています。確実に、ただのAIロボットではないですね。

監視カメラや謎の警報

クク、トキオが顔のない赤ちゃんを見に行くときに確実に監視カメラは、二人を捉えていたにもかかわらず、別の映像と差し替えていました。

二人が保育器室に侵入した際、扉から職員が入ってきそうになった時も、わざと警報を出して職員を二人から遠ざけていました。

ミーナには二人に赤ちゃんを見せる理由があったみたいですね。

脳移植

アニメ『第七話』で登場する、リビューマンのスキンヘッドおじさんが〝崩壊以前にロボットの体に脳そのものや記憶のデータを移植する技術があった„と語っていることから、ミーナは、誰かの脳または、記憶を移植されているのかもしれません。

謎の音

アニメ『第十一話』でミーナの下から変な音が聞こえています。

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境/第6巻116ページ

アニメでは流れていませんが、ミーナの下には人が入れるくらいのカプセルのようなものがあります。それが関係しているかもしれませんね。

『園長』解説 ※注意、かなりのネタバレ

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境/登場人物紹介ページ

〝本名は上仲詩乃。高原学園の園長を務めており、『お迎えの日』に備え奔走する„

???

園長は、キルコに出会う前にマルを世話していた『ミクラさん』に当たります。

園長はアニメ後にトキオの赤ちゃんは諦め、他の生徒の体に自分の脳を移植したことによって、生き長らえていましたがヒルコがかかる病気によって死んでしまいました。

マルの解説でも書きましたが、園長(ミクラ)がマルに自分ソックリの人に薬を注射するという目的を持たせた人間ですから、目的を遂げた結果どうなるのか本当に分かりません。

と言っても、マルにヒルコを殺せるマルタッチを教えたのも園長ですから、心境の変化で人類のための注射かもしれませんね。

『猿渡』解説 ※注意

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境/登場人物紹介ページ

〝学園に勤める保険医。園長の側近でもある。„

???

学校に攻撃が行われた後、学園に残り生徒たちの面倒を見ます。今まで頼りなかった猿渡ですが、生徒の面倒を見ないといけないという責任感から、体も心もたくましくなります。

それからは、医者の知識を生かし外の世界でたくさんの人を助けます。

そう、猿渡がキルコの探していた、医者だったのです。

十五(ジューゴ)解説

アニメ『第十話』に登場するジューイチの息子の十五です。

十五は冷却の能力をもったヒルコですが、ということは親もヒルコということになります。ジューイチにはそんな傾向は見られず、残るのは母親のほう。

壁の町で戦ったクモのヒルコにも同じような能力を見られましたが、恐らくあれが十五の母親でしょう。

ジューイチが壁の町につかまっていた時、二人の女のカップルがジューイチの種を狙っていました。高原学園にも女のカップルいましたね、それが『イワ』と『ナナキ』です。

ジューイチが脱走した後、一緒に脱走していたイワとナナキは処刑されているので、その後に人食いとなって壁の町に住みついていたのだと考えられます。

イワとナナキ、どちらが母親かは分かりませんが、この考察は結構濃厚だと思います。

用語解説など

その他の解説や小ネタ

ここでは、キャラクター以外の解説や小ネタなどを語っていきたいと思います。

アニメで出ていない言葉は解説しませんので安心してください。

あめのぬぼこ

園長や猿渡が時折発言していた『あめのぬぼこ』とはミーナが予言した地球に衝突する小惑星のことです。

それを園長が『あめのぬぼこ』と名付けたわけですが、まずこのシーンを見てもらいたいです。

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境制作委員会/第11話

これは園長室に飾ってある絵で、この絵は日本神話におけるイザナミとイザナギが天の瓊矛(あまのぬぼこ)で国づくりをしている様子の絵です。

園長は、小惑星衝突で地球を作り変える気だったのでしょう。

ネーミングセンス

これは解説というより『謎』ですが。キルコと園長はネーミングセンスが悪いです。

キルコに関しては、マルのヒルコを殺せる能力を『マルタッチ』。ようかんと乾パンを合わせた料理を『よーぱん汁』

園長はキルコの持ってるキル光線を『スーパービーム』と名付けていました。

何か関係がありそうな、なさそうな…考えられることとしては、春希と桐子の脳移植手術中に医者が何かした可能性もありそうですよね?

今後の展開に期待です。

物価

丈夫で偽造が難しいため、貨幣として旧文明の紙幣がよく使われている。電子マネー等は全て失われている。復興を信じる人間は紙幣に一定の価値を見出しているので、そういう相手との交渉では紙幣での取引が成立する。物価は地方によってばらつきがあるが、大体平均して現在の20倍といったところ。トトリがマルに持ち掛けた性交渉の代金は今の感覚では4~5万円である。

(C)石黒正数・講談社/天国大魔境/第4巻126ページ

ということは、アニメ『第一話』でキルコが旅館の女将さんに渡していた金額が12万円なので現在の価値で約6000円。

キルコが不滅教団地下のヒルコ討伐に200万だったので約10万円となります。

あとがき

最後に

いかがだったでしょうか?

『天国大魔境』がアニメ化すると聞いたときは大興奮でした。やっぱり好きなマンガがアニメ化すると嬉しくなりますよね?

それと同時にアニメ化への不安もありますが、今作『天国大魔境』に関しては申し分ない出来だと思います。

ただでさえ面白い原作をさらに昇華させたような感じがしました。恐らく、この記事を見ていただいている方も同じ感想だと思います。

今なお原作を周回して読んでいるので気付いたところがあれば、新たに追加していこうと思います。(アニメ放送範囲内で)

ここまで見ていただいた方はありがとうございます。

ともにseason2を期待して待ちましょう。

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