【アニメ】『葬送のフリーレン』第四話 感想 ~ハイターがフェルンを送り出した理由~
前回、第三話の『葬送のフリーレン』は、かつて勇者一行でも倒すことが出来ず、封印した『腐敗の賢老クヴァール』を討伐したところで終了しています。
Evan Callさんの作る、キャラクターの心情を表したような音楽やシーンに合った音楽などに注目。
所謂、ジェットコースターのように迫力のある熱い戦闘描写や視聴者を泣かせにくるようなシーンなどは少なく、悪く言えば地味に見て取れるかもしれないが、ロードムービー式に話が進んでいく中で表れるフリーレンの気持ちの変化や何気ないシーンでの演出が今作の楽しみ方かと思う。
弟子のフェルンと共に旅をするようになってからフリーレンの表所の変化が見て取れる。
十年間ともに旅をした勇者パーティでも見えなかった表情が、人を知る努力をするようになったことで、話が進むごとにフリーレンのいろいろな表情が見えるようになる。
今作には、セリフのないシーンなどが多数存在している。
そういう時に今画面に映っている物や、キャラクターの小さな動きなどに注目してもらいたい。
セリフで語るのではなく絵で語っているのだ!!
記事の方ではクヴァールを倒した際のフリーレンの表情の意味を考えてみました。
フリーレンとフェルンは、今まで魔法収集という名目で旅をしていましたが第四話で新しい旅の目標を得ることが出来ました。
今回はその新たなる旅の目的とハイターがフェルンをフリーレンの旅に同行させた理由を考えてみます。
ハイターの目的
まぁ、わざわざこうやって記事の話題にするほどの内容でも無いかもしれませんが...
第四話の後半でフリーレンたちの新な旅の目的を得ることが出来ました。
それは、オレオール(魂の眠る地)へと辿り着くこと。オレオールは多くの魂が集まる場所でそこに行けばヒンメルとも対話が出来るだろう、というアイゼンとハイターの計らいでした。
オレオールは現在の魔王城がある場所で、フリーレンたちはヒンメルとの旅の軌跡をたどりながら旅をすることとなります。
死者との対話を望んでいるのは、フリーレンだけではなくフェルンも同じでしょう。
フェルンは戦争で両親を亡くしており、自殺を考えるほど絶望していました。
当初はフリーレンのためにフランメの著書のありかをハイターは研究していましたが、後にフェルンを引き取り、胸の内に秘めているフェルンの気持ちを汲み取って、フリーレンの旅に同行させたのでしょう。
今までフェルンの口から両親の話は出てきていませんが、
そりゃ、会いたいにきまってるでしょ~
一番かわいがってもらえそうな時期に亡くしてますし。
恐らく、今後どこかでフェルンの両親の話が出てくるかもしれませんね。
とすると、フェルンって戦災孤児ですよね?
魔族に襲われたりしたわけではなく戦争で亡くしてるわけですから人同士の争いですよね?
魔族であれば問答無用に仕返しが出来るかもしれませんが、戦争をしている人、一人一人にドラマがあると思うので、簡単に仕返しって訳にもいかなそうですね。
今まで温和だったフェルンが、自分の両親を殺した相手と会った時どんな顔をするのか非常に楽しみであります。
ごめんなさい。ちょっと内容が薄かったですよね?
オレオールに関しては、情報が無さすぎるのであまり考えることが出来ませんでした。
でも、魔王がその地に城を建てたのはそこらへんに理由がありそうです。
と言うことで、ここから下は、第四話の細かいところの感想だったり思ったことを書いていきます。
気になるところがあれば目次で飛んでそこだけでも見てもらえたら嬉しいです。
第四話『魂の眠る地』 感想 前編 ーヒンメルの死から28年後ー
フリーレンとフェルンはアイゼンを訪ねる。旧交を温める中、『大魔法使いフランメの手記』を探すことを手伝ってほしいと頼むアイゼン。3人は、ハイターが生前に割り出した手記が眠る場所がある森奥深くへ。フランメの手記と呼ばれるものはほとんどが偽物だというが、その場所にあるのは偽物か、それとも…?
『ただの善意だとは思えません』 2:47付近
『困っていたから』と言う理由で、偽物の魔導書を報酬として依頼を受けたフリーレンに疑問を持ったフェルン。
その後にフリーレンは『自分のためだ』と言っていますが。実はこの時から新年祭の参加を考えていたのでしょうか?
そうじゃないにしても、旅の軌跡はたどりたかったのでしょう
『今回は日の出を見ていただけると嬉しいです。フリーレン様。』 6:10付近
海岸清掃の進捗状況を聞くとともに新年祭の日の出を見ることを促す依頼人だが、フリーレンはこれに答えることは無かった。
『沈黙!! それが正しい答えなんだ』
という訳でもなく。 恐らく、悩んでいたんじゃないでしょうか?
もし、日の出を見た際に楽しめなかったらどうしよう。と、考えていたのかも?
ヒンメルの言葉は、ことごとくフリーレンに刺さりまくりでしたからね。日の出を見て楽しめなかったら、ヒンメルに...なんか悪いですからね(笑)
『...ありがとう...フェルン...』 9:14付近
新年祭当日、徹夜で過ごすはずだったフリーレンが寝てしまい、フェルンに起こしてもらった。
朝のムニャムニャしてるフリーレン可愛い。
それにしても直前のフェルンの『なんで私がこんなこと...』はちょっと辛辣で笑っちゃいました(笑)
こりゃあ、もう親子にしか見えませんな!!
『それはフェルンが笑っていたから・・・』 10:00付近
『君はそういう奴だからだ』ヒンメルの言葉の意味に気付くフリーレン
人の笑顔で自らも幸せな気持ちになる。『フリーレン、あなたはやはり優しい子です』
自分の奢りで後輩や友達、恋人がおいしそうにご飯を食べてるところを見るとこっちも嬉しくなっちゃいますよね。私に恋人なんていないんですけど
これと似たような感覚じゃないですか?
後編 ーヒンメルの死から28年後
墓
後編の冒頭で映る、魔族によって命を落としたアイゼンの家族が眠っている墓
回想シーンで出てくる墓と現在とでは形状が少し異なります。何か理由があるんですかね?
伝統を重んじる…長生き…人は死んだら無に還る…祈ることはしないが墓は建てる…
いや~、分かりません。
回想シーンに出てくる墓のようなものはもしかしたら蓋なのかもしれませんね。
仮に埋葬方法が土葬だとしたら獣が掘り返さないようにとか?
それからハイターの影響を受け、祈るようになってから、墓に似せるように形状を変えたのか。
アイゼンの家
原作マンガでアイゼンは、木の家に住んでいましたがアニメでは土を掘った【かまくら】のよう場所の中に家を建てています。
こっちの方がなんかドワーフっぽいですね。
『だってフェルン、起こると怖いんだよ』 14:25付近
森の中にあるフランメの著書を探しに出る3人。時間のかかりそうな探し物だが、フェルンを怒らせないため、早めに終わらせようとするフリーレン。
至って普通の理由。でもフリーレンにとってはその普通の感覚がとても重要なのです。
人の時間を気にして行動するのではなく、自然にフェルンの事を気にして行動をしています。
これは、フリーレンの時間間隔が自然に人間に寄っていっているという事じゃないですかね?
恐らく過去のフリーレンであれば、 【時間を気にせず行動する】又は【『人の時間は短いからね』】とか答えていたんじゃないでしょうか?
ダイジェストシーン 14:33~付近
アイゼン普通に現役で戦えんじゃねーの?
岩持ち上げるわ、水の上を走れるわ、確か『ロードオブザリング』に出てくるドワーフは最高で400年くらい生きたと思ったんだけど。アイゼンの年齢がわかんないけど、ドワーフっていう種族は寿命の半分くらいで現役を退くのかもしれないですね。
フリーレンの寝顔はこれ何なんだよ!!
可愛すぎるだろ!!
オレオール
この世界の人々が天国と呼ぶ場所。多くの魂が集まり、フランメはそこで、かつての英雄たちと対話することが出来た。
そこに魔王が城を立てた理由があるのかもしれない。
無限コンティニュー
仮に魔族の魂もオレオールに集めるのならば何らかの魔法で復活させ、寿命を迎えぬ限り永遠に居続けることが出来る。
人間から守っていた
魔王は実は、【悪】でも【善】でもなく中立的な立場だった場合の話。
もしもオレオールの存在が今の人間に広く知られたら研究されて上の無限コンティニューと同じく復活の魔法なんかを開発して、人間の人口が増えすぎちゃって『世界のバランスがー!!』的な感じになるのを防いでいたのか?
知らんけど
『そいつはいい師匠だ』
『そいつはいい師匠か?』とアイゼンに問われ『よくわかりません』とフェルンは答える。アイゼンは、昔フリーレンと語った話の内容を思い返す。
どうやっても種族の寿命と言う壁を埋めることは出来ないと分かっててもなお、弟子を取ったフリーレン。
これを理解してるからこそフェルンとの時間も大切にすることが出来る。
結局、最後に悲しむのはフリーレンなのに…
やっぱりいい師匠だ!!
ん? そういえば『ダンジョン飯』で種族間の寿命の差に悩みを抱えていたエルフが居たな~