【アニメ】『葬送のフリーレン』第二話感想 ー魔法を選んだ理由ー
『葬送のフリーレン』第二話の感想記事となります。
第一話では、ハイターの家に赴いたフリーレンがフェルンの修行を頼まれたところで終了しています。
Evan Callさんの作る、キャラクターの心情を表したような音楽や広大な草原を旅して歩いてるシーンに流れる音楽などに注目。
所謂、ジェットコースターのように迫力のある熱い戦闘描写や視聴者を泣かせにくるようなシーンなどは少なく、悪く言えば地味に見て取れるかもしれないが、ロードムービー式に話が進んでいく中で表れるフリーレンの気持ちの変化や何気ないシーンでの演出が今作の楽しみ方かと思う。
弟子のフェルンと共に旅をするようになってからフリーレンの表所の変化が見て取れる。
十年間ともに旅をした勇者パーティでも見えなかった表情が、人を知る努力をするようになったことで、話が進むごとにフリーレンのいろいろな表情が見えるようになる。
今作には、セリフのないシーンなどが多数存在している。
そういう時に今画面に映っている物や、キャラクターの小さな動きなどに注目してもらいたい。
セリフで語るのではなく絵で語っているのだ!!
フリーレンとフェルンが魔法を選んだ理由
©山田鐘人・アベツカサ/小学館/『葬送のフリーレン』制作委員会
第二話のフリーレンとフェルンの会話では、二人とも別に魔法が好きっていう訳ではないということを言っています。
じゃあなぜ、二人とも魔法を選んだのか?
それは、魔法で人を笑顔にすることが出来たからでは?。
フリーレンにいたっては、大魔法使いフランメの元で修行していたからとも言えますが、いろいろな魔導書を集めているのは、やはり人の笑顔が理由かと思います。
戦闘には一切関係のない、お花畑を生み出す魔法で勇者一行を笑顔にしたのもありますが、甘いブドウを酸っぱくする魔法を使用したところがその理由に至った大きな理由です。
酸っぱいブドウは、ドワーフであるアイゼンの好物であり、わざわざそれを探したのかどうかは定かではありませんが、結果アイゼンの喜ぶ魔法となります。
フェルンは、手から蝶を出す魔法を使用し、ハイターとの思い出を築いています。
生臭坊主のハイターではありますが、年老いても魔王を討伐したパーティの僧侶です。
それなら普通、僧侶らしい技を習得しようと考えるものですし、ハイターもそうするでしょう。
ですがハイターとの思い出を優先して魔法を選んだ。
二人にとって魔法とは手段であり、目的ではないのでしょう。
これから下は、第二話のちょっとした感想になるので興味のある方は、観ていってくれたら嬉しいです。
第二話『別に魔法じゃなくたって...』感想 前編
森深くに暮らすハイターを訪ねたフリーレンは、彼と共に暮らす孤児フェルンと出会う。ハイターから頼まれ彼女に魔法を教えるフリーレン。そしてある出来事を機に、ともに旅立っていく。旅先でヒンメルの銅像がある村を訪れたフリーレンは、生前彼が好きだと言っていた花の事を思い出し...
ハイターのふんどし 2:50付近
ハイターのふんどし、ありがたい!!
体毛の処理も完璧で素晴らしい体。
ここで少し気になったんですけど、これどう見てもふんどしですよね? フィクションでありファンタジーなので余計な事かもしれませんけど、この作品の舞台はどこなのか気になったのでこのハイターのふんどしを頼りに調べてみました。
Hey!! Chat gpt!!
はい、日本のふんどしに似た下着や衣装は、世界のさまざまな文化や地域で歴史的に使用されていました。以下は、そのような例のいくつかを挙げたものです。
- ローマのサブリガクラム(Subligaculum):古代ローマの男性や女性が使用する下着や水着の一種で、ふんどしやビキニに似た形状をしています。
- ギリシャのペリゾーマ(Perizoma):古代ギリシャの下着で、ふんどしのような形状をしています。これは、アスリートや労働者、あるいは特定の儀式において使用されることがありました。
- アフリカのトング(Thong):多くのアフリカの伝統的な文化で、ふんどしに似た簡素な下着や衣装が使用されています。
- 南アメリカのナティブ文化:いくつかの南アメリカの先住民族は、伝統的にふんどしに似た衣装を着用しています。
- 太平洋諸島のマラ(Malo):ハワイや他の太平洋諸島の男性が伝統的に着用する、ふんどしに似た布。
- メソアメリカのマワトル(Maxtlatl):年代: 13世紀から16世紀説明: アステカや他のメソアメリカの文化で男性が着用していたふんどし型の下着。
これらの例からも分かるように、ふんどしのようなシンプルな下着や衣装は、機能的かつ実用的であるため、多くの文化で独自に発展してきました。
この中で一番近かったのはローマのサブリガクラム(スブリガーグルム)でした。
でもやっぱりちょっと違う。
やっぱりハイターが履いているのは日本の『ふんどし』ですね。
ブロッコリー 3:10付近
ハイターが無心でフリーレンの皿にブロッコリー投げとる(笑)
それを何も言わず自分の飯を咀嚼し続けるフリーレン。
ただ見つめているだけのフェルン。
こんなハイターの姿を見てるフェルンの顔が見たかった!!
『それだけ魔法が好きなのでしょう』 3:50付近
フリーレンがフェルンの修行の打ち込み具合を心配しハイターに伝えた際のハイターの言葉
フェルンの心配をしているにも関わらず、ハイターのこの発言ですからハイター自身この時、けっこう焦っていたのかもしれませんね。
『いずれでは、ハイター様が死んでしまう...』 5:00付近
雨の中、一番岩を打ち抜くため修行中のフェルン。そこへハイターが倒れたことを知らせに来たフリーレンが『それはいずれ必ず出来ることだ。』と言い、帰宅を促すもフェルンはそれを良しとしなかった。
この言葉フリーレンの心にも刺さりますね。もしヒンメルが生きていればフリーレンは何を成し、ヒンメルはフリーレンに何を求めたのでしょうか?
ヒンメルからしたらエーラ流星を皆で見れた時点で満足だったのかもしれませんけど。
『今死ぬのは勿体ないと思いますよ』 5:20付近
ハイターとフェルンの出会い。戦争で両親を亡くしたフェルンが崖から飛び降りようとした際に大切な人からの学びや、思い出を途切れさせるのはもったいないとフェルンに説き、引き止める。
ヒンメルの意思は確かに引き継がれてるぞー!!
ここも『グッ』と来ますね。あんなクソみたいにイケメンで人として尊敬できるとか漫画のキャラクターかよ!!
ダイジェストシーン 7:00付近
ハイターが倒れた後も一番岩を打ち抜くため修行を続けるフェルンと魔導書の解読を急ぐフリーレン。
ここの一番岩を打ち抜く時の音楽がまぁ良い!!
最初は牧歌的な音楽で始まって、フェルンが一番岩の前で杖を構えると何か込み上げてくるような、それでいて不安も感じる音が入り、そこから一気に
ドーン!!
©山田鐘人・アベツカサ/小学館/『葬送のフリーレン』制作委員会
かっこよすぎるだろ。
鳥肌もんだこりゃ。
『フリーレン、あなたはやはり優しい子です』 9:45付近
時間稼ぎの魔導書の解読も終わり、一番岩を打ち抜けまで成長したフェルン。悲しむであろうフェルンのため、自身の死を見せないよう遠ざけようとするハイターに、フリーレンは泣きながらフェルンの覚悟を伝える。
感動的なシーンに水を差すような事を思ったのですが、ヒンメルが死ぬ前にハイターが死んでいたらどうなってたんでしょうね?
フリーレンは泣いていたんでしょうか?
それとも、今回の依頼自体を断っていたのでしょうか?
多分こうはなっていなったでしょうね。
まぁ、なんにせよ、さよならハイター。
第二話『別に魔法じゃなくたって...』感想 後編ーヒンメルの死から26年後ー
幼いころの薬草家のおばあさん 13:08付近
可愛すぎんだろ...
てかヒンメルも若く見えますね。魔王城へ向かう最中のときなんでしょうが、こんなヤバそうな怪物を一撃で倒すとか強すぎでしょ。
お腹すいてるフリーレンも可愛い。
『いや、きっと自分のためだ』 16:34付近
絶滅したとされている蒼月草を探すフリーレンに対してフェルンが『ヒンメル様のためですか?』と質問した際の答え
故人に対して何かを行うということは、そのほとんどが自分のためだと思う。
葬式に関しては、故人の死を受け入れ、別れを実感させるため。
フリーレンはヒンメルの葬式で、死と別れを実感し涙をしたのでしょう。
では、今回の蒼月草を探す目的は?と言うと
生前のヒンメルに借りを返せなかった自分の罪滅ぼしではないでしょうか?
第一話でハイターと再会した際にも、『ハイターにはたくさん借りがあるから、死なれる前に返しに来た』と言っています。
故人に対して借りを返すということは、際限がないように思えるがフリーレンはこの先、いくつの借りを返していくのでしょう?
ドアのカギ 17:43付近
薬草家のおばあさんの家の鍵のことです。
というか、カギは付いておらず外側から簡単に開けられるような形になっており、そのカギのようなものは、ただのドアストッパーのような役割になっています。
©山田鐘人・アベツカサ/小学館/『葬送のフリーレン』制作委員会
恐らく村の治安の良さを見せたかったのでしょうが、だとすればわざわざストッパーを持ち上げるような動作や音まで追加せずとも、単に押し引きで開ける形状にすれば良いじゃないですか?
なんとも細かいですね~。Good job
『若いわね』 18:28付近
無駄に思える蒼月草の探索を半年以上続けるフリーレンに対して、しびれを切らしたフェルンの相談を聞いた薬草家のおばあさんの言葉。
ありもしないもののために時間を使うのを無駄と考えているフェルン。
おばあさんもフリーレンも絶滅されたとしている蒼月草の捜索をヒンメルのために時間を費やしている。
否!! おばあさんもフリーレンも自分のために時間を費やしています。
上の項目でフリーレンが今回の蒼月草の捜索を自分のためだと言っている理由を解説しました。
恐らくフェルンは、『ヒンメルのためだ』と言われれば納得できたのかもしれません。
フェルンは戦争で両親を亡くし、その後に育てられたハイターの死も経験しているため故人に対する思いは理解できるでしょうが、故人に対して行う自分のための行動というのが理解できなかった。
理解できなかったから、今回のフリーレンの行動を無駄と考えたフェルンに対しておばあさんは『若いわね』と言ったのでしょう。
...って言う考え方も出来るし単純に『飽きた』って言う事かもしれないですね。
絶滅されたとされている草月草の捜索ですし、若人にとって半年の間、刺激もなく同じ場所にいるのは退屈ですよね。
『もう少し探したら切り上げるよ』 19:35付近
蒼月草の探索に対するフェルンの胸の内をフリーレンに打ち明けた際の回答
ここちょっと怖いですね。
フェルンが何て言って説得したのか分かりませんが無表情でこの言葉は怖いです。
種を漁っているシードラッドが見えての発言だったらいいんですけど...
フリーレンの『しー』も可愛い
この後シードラッドを追いかけるため足跡を魔法で浮き上がらせていますが『ウィッチャー』味を感じますね。